*聞き取りの相手が誰か

*聞き取りをするチームのメンバー

*調査の日時

*調査のテーマ『〜に関する聞き取り』

*調査の主旨(なぜそのテーマを問題にするのか)

*聞き取り内容の全体(要約)

*聞き取りからチームあるいはメンバーひとりひとりが考えた事柄(結論)

*参考資料

 

 

 

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聞き取りの相手:熊篠慶彦さん

 

 

チームメンバー:佐々木風子

        牧野愛

        井元敦也

        宮田真雪

        馬可遥

 

 

調査日時:2010年5月26日 水曜 2限 社会学の授業にて

 

 

調査のテーマ:熊篠さんの恋愛観について

 

 

調査の主旨: 風俗で働く女性との交流が熊篠さんの恋愛観にどのような影響をあたえてきたのかを知ることで、「障害者の恋愛」について考え直すきっかけになればと思ったため。

*聞き取り内容の全体(要約)

くましのさんの恋愛観

 

1.現在の恋愛
付き合っている人はいない。カレーとハンバーグ。
付き合っていることを確認する儀式はしない。

2.理想像

見た目はきゃしゃな人

結婚するつもりはない。相手から求婚されたらわからない。

 

風俗と恋愛について

1.風俗の女性と恋愛関係になることはある?
無くはない。客として会う場合はあり得ない。

 

2.風俗と恋愛のバランス
別物、みんな利用してる人はわかってるんじゃないかな?
疑似恋愛と周りは捉えるが。

 

3.恋愛に踏み込めないことは?
負い目を感じる。マイナスに考えてしまう。自分の障害のことを。それは人の意識が変わらなければ消えない。

現在の関心

女性の障害者の環境改善

タンポンやナプキンの使い方。

海外動画サイト

 

*聞き取りからチームあるいはメンバーひとりひとりが考えた事柄(結論)

熊篠さんの恋愛観、結婚観に風俗がどう関わっているのか伺ってみて・・・

 

熊篠さんが結婚されないのは、自らに「障害者だから」という負い目があ
るからではないか?
その上で、ハンバーグとカレーと両方食べているのではないか?

 

恋愛と風俗の繋がりは薄い。風俗は風俗、あくまで性的欲求を満たすためのもの。

 

質問 1.今好きな人はいますか?

→「はい」

その方とお付き合いされてますか?

→「お付き合いというのはどういう・・・笑」

つきあおうという言葉のやり取りですね

→「それは年代差だよね、ジェネレーションギャップだよね。フェードイン&カットアウト」

*自然とはじまるものだととらえてらっしゃる。

では結局つきあってますか?

→「まだ始まってない。いろいろあるじゃん、カレーも好きだけどハンバーグも好きみたいな。」

*今は恋愛は遊びという考え、昔は結婚願望もあったが恋愛に負い目を感じているため自然と時間の流れで封じ込めていた感情ではないか。

熊篠さんは肉食ですか?

→「さいしょくです。さいしょくのさいは妻と書きます。

結婚はしないんですか?

「カレーとハンバーグを食べるには独身でいないと。」

向こうが結婚したいと言ったらどうしますか?

「それはその時になってみないと何も分からない。いろいろと整理しなきゃいけないことがあるし…。」

*ここからも負い目が感じられた。

 

風俗を広めてしまったら愛がないものになってしまうのではないか?

→「風俗に行く人は分かっているはずだ。恋愛と切り離してというか、つながっていない。」

では恋愛に発展したことはないんですね?

→「いや、、、それは大人の事情だから。たとえば外で仕事のためにあったりしたら恋に発展するかもしれない。」

これがきっかけで恋愛に踏み込めなかったものは?

→「それは、毎回そうでしょ?多少負い目っていうか。」たとえば車いすであることに特典はあっても「ただ一人で家にいてもんもんとしてるときはマイナスに振れる方向ばっかりのことをかんがえちゃうわけですよ。だからこそプラスにふれるようなことがふえてくればそれなりに自信もついてくる。そのためには、人の意識が変わらないと変わっていかないだろうな。」

*私たちの意識の改善が先決。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インタヴューを通して

良かった点
・一人ひとりが熊篠さんの恋愛観について深く考察し、自らの意見をスカイプなり授業なりを通して話してまとめていくことができた。
・事前学習は比較的できていた
・ゆえに熊篠さんの行動や価値観に対してもニュートラルな視点から見てそこから質問ができたと思う(
・当たり前のこととか熊篠さんに直接関係しないような方向にそれなかった、先生にたくさんくらいついて質問できたと思う

・今の熊篠さんの活動内容をきけた
・決められた時間も大体守れた

他の班とは異なる種類のトピックの選択
→他の班が熊篠さんをいい意味でも、悪い意味でも、直接障害者や風俗
と分かるようなトピックを選んだのに対して、恋愛観という誰でも理解
出来るようなものの中に障害者や風俗を織り交ぜたトピックを選択出来
た。
・2/3人に分けたことで役割分担をきちんと出来た。
・恋愛という多くの人の興味をひくようなものを選択したので、チーム
全員が積極的にインタビューに対して動けた。

 

 

反省点
★準備に対する反省
・風俗、ないしは恋愛に対する価値観がばらばら、そしてたくさんある恋愛に対する価値観をもっと調べて研究するべきだったと思う。障害者の価値観は別に何にも変わりはないことが理解できたものの、そもそも恋愛に対する価値観は千差万別!
★インタビュー中の自分に対する反省(佐々木)
・10年という時間がたった中で熊篠さんの価値観が変化していたことに対し即座に対応ができなかった、即興で今の熊篠さんに迫るような質問ができなかった。
・ゆえに自分の中で聞きたいことがあやふやになってしまった。(「もう風俗はどうでもいい」って言われてしまったから)
・風俗と恋愛に関して核心に迫る質問ができなかった。
理由1.風俗と恋愛はほぼ切り離していたことは話し合いからもある程度予測はついていた
理由2.前の班とかの流れから「人々の障害者に対する意識の変革」こそが一番大事であり、これが根底にない限りましてや恋愛などありえないということも予測がついた
→つまり聞きたいことが残っている
・風俗の存在に対する是非にもつながるが、恋愛ではなく風俗にて(つまり”疑似恋愛”で)性欲を満たしていいのか。
・(金曜日にも言ったけど)カレーとハンバーグは裏を返せば本命とのプラトニックラブを実現させることができないのではないか。一人だけに自分の障害ゆえに必要とする手助けを負わせることはできないから。(cf大学時代の熊篠さん)
・でも何人とも常に恋愛していたいというのが熊篠さんの望んでいるスタイルなのかもしれない。(ここはなかなか難しいところだと思う。自分の状況ゆえにならざるを得なかったがためにこれが自分の恋愛だと慣れた可能性もありうる。)

10年前書かれた本メインでインタビューを進めてしまった
熊篠さんの「まあ、あの本10年前のだからねえ..」とい 
うフレーズがしばしば聞きとれたことから、本に頼り過ぎてしまった
 *改善策*
 Webの資料を読む→調べられるものは徹底的に調べる
最初の好きな人の部分で、言いたくないことを無理矢理聞いてしまっ 
たような気がした
メインの二つのポイントを自然に繋げることの難しさ
時間配分の仕方
*改善策*
15分で一度リハーサルをすべき

 

★インタビュー中の自分に対する反省(馬)

時間制限があるし、2人いたことで自分で時間内に自由に組み立てられないこともあり、新しく沸いた疑問をすぐにぶつけることができなかった。解決方法としては、質問に優先順位をつけて、優先順位どおりに掘り下げていく、というのがあると思う。例としては、Aをまずほり下げて、盛り上がらなくなったら、Bみたいに。